『ふだごいた』『もんじろう』などのサイ企画さんの『テンガロン』第2版を入手 相変わらず2枚の紙を張り合わせて角丸で丸めたお手製感溢れるカード。
ルールはUNOや大富豪のようにカードを出し切ったら勝ちのゴーアウト系。
カードが出せる条件は、親が出したカードに対して時計回りに次のプレイヤーが±10の範囲でカードを出す。
この時この次の以降のプレイヤーが出せるカードが昇順か降順かが決定し、それに従ってカードを出していく。
ただし場のカードに対して±10ぴったりの数字が出せる場合は昇順・降順関係なく「テンガロン」と宣言しカードを出す事で、場札を流し新たに自分からカードを出すことができる。
出せない場合はパスとなり山札から1枚引く。他の全員がパスしたら、場のカードを流し新しいカードを出す。
全部出し切った人が勝ちで、他は残った手札が失点。黒いカードにつき−1点、赤いカードは−2点。
他のプレイヤーの失点が勝者の得点となり、人数分のラウンドを行って勝ち負けを決める。
正直このままのルールだと、なんかぼんやりとした『ピッグ10』だったので、ヴァリアントルールの「いつでもテンガロン」は必須。
これは、誰かがカードを出した時にその数字の±10のカードを持っているならば順番に関係なく、いつでも「テンガロン」を宣言してカードを出し場を流して自分が親になれるルール。
時計回りに順番通りにカードを出していくゴーアウト系にリアルタイムのルールが加わり手番でなくても気が抜けず引き締まる。
もし間違ってテンガロン宣言したらどうなるのかは書いてない、山札から1枚引かせた方がいいのだろうか?
あとこれを採用した場合には必ず、カードを出す時には数字を宣言するべきであるな。
しかし、今回手に入れたのは第2版で2〜6人用。カードは1〜40までで11〜30が2枚ずつになっている。
カードが2枚ある分、下手したらいきなりテンガロンの対象が4名になって誰が早かったかとかで混乱しかねない。ジャッジも常に公平に行われるかと言えばNoになるので不満も出かねない。
初版は2〜4人用で、カードは1〜50まで。2人では31〜50、3名では41〜50のカードは使用しないルールだったので問題はなかったとは思う。
なので、せっかく6人までの対応人数を増やしてもらったものの、2枚ずつになっている11〜30までのカードを抜いて、3名で手札を各10枚にするか、4名なら手札を7枚(もしくは8枚)の初版に準じた短期決戦ルールにいつでもテンガロンルールを加えてプレイした方がいいかな、と。
なお初版時における公式ゲーム推奨人数は3名とのこと。
1や40など行き着く先のカードを出されるとパスしかできなくなるので、それをテンガロンできる11や30はちょっと大事。うん。
2015年04月08日
テンガロンを入手
posted by RAYJACK at 12:27
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2015年04月06日
トリックテイキングとは?
「トリックテイキングは日本では耳慣れませんが、ヨーロッパでは古くから人気のカードゲームです。占いで使われるタロットカードも元々はトリックテイクを遊ぶ為に作られたカードでしたし、日本語のトランプもゲームの「切り札」から発生した言葉です。一度基本的なシステムさえ覚えてしまえば色々なトリックテイキングを楽しめますので、オススメです」
まずはゲーム紹介する上でのマクラ部分の紹介から。
「トリックテイキング? なんだかわかんないからパス」の段階からちょっと興味を持ってもらえる売り文句になっていればいいんですけどね。
すでに一度「トリックテイク紹介 その1」で軽く触れましたが、手順説明などははしょったので具体的に説明しようかなー、と。
もうすでに知ってるよと言う方は幸運です。ここではゲームの中身にまでは触れませんので、読まなくて大丈夫です。
まずはトリックテイキングの基礎から
トリックテイキングは、親プレイヤーが出したカードに対して、子プレイヤーが順番にカードを出していき、全員が出した段階で一番強いカードを出したプレイヤーがその回の勝者となり、場に出されたすべてのカードを回収し、次の親になるゲームシステムです。
この場合、回収と言っても手札にはせずに、カードを裏返して自分の前に置きます。つまり1度使われたカードはそのゲーム中は二度と使われません。
以上。根幹部分だけ取り出したら単純ですね。
一斉に同時出しするのではなく、それまで出されたカードを確認して手札を出すのが特徴と言えます。
この親からカードを出して強弱を比べ勝者が決まるまでの一巡の事をトリックと呼び、そのトリックで勝つ事をトリックを取ると言うので、トリックテイクとなるわけです。手品やミステリーとかのトリックとは違います。
トリックを取る回数が重要なのか、トリックで取ったカードが重要なのかはゲームによって変わりますのでここでは説明しません。
次にマストフォローの原則を説明します。
マストフォローって、なにさ?
例外もありますがトリックテイキングは、マストフォローの原則に従います。
これはマスト(必ず)フォロー(追従)してカードを出さなくてはいけないルールです。
何に追従するかと言えば、親プレイヤーが出したカードのスート(色やマーク)で、トランプで言えば、スペード・クローバー・ハート・ダイヤの4つがスートです。
たとえば親がスペードのカードを出した場合、手札の中にスペードのカードがあるなら絶対に出さなくてはいけません。スペードのカードが複数ある場合はその中から選んで出します。
もし、この時にスペードのカードがない場合はどのカードでもいいので捨て札として出し勝負を降ります。
つまりマストフォローのルールでは、親の出したスート以外のカードでは勝てません。
具体例を挙げますと、
親のAさんがスペードの5を出したとして、
Bさんがスペードの9
Cさんがスペードの2
Dさんがスペードがなかったのでハートの10
を出したとします。
場に出ているランク(数字)はDさんが一番高いのですが、親のスペードをフォローできていないので、勝てません。この場合、フォローできた中で一番ランクの高いBさんがトリックを取り、次の親になります。
マストフォローはトリックテイキングの特徴的なルールです。
親の出したカードによって、選択する余裕もなく自動的に出すカードが決定されてしまう事もしばしば起こりますが、慣れると手札をマネジメントする事ができるようになり、このカードで勝つこのカードは捨てるなどを計画する楽しみが生まれます。
ゲームによってはこのマストフォローの制約を受けないでいつでも出せるカードが存在する場合があります。また、マストフォローの制約に縛られないで自由にカードが出せるトリックテイキングもありますので、ゲームする前に確認しましょう。
次は切り札の説明をいたします。
フォローしていないのに勝てる? 切り札とは!?
トリックテイキングには、往々にしてマストフォローの原則から外れても勝てる「切り札」が設定されている場合があります。
それは毎回トリック開始前に決めたり、特定の色だったりゲームによってさまざまです。
先のマストフォローのルールと相まって、いつ切り札が出せるのか混乱しやすいのでここで説明します。
・親が出したスートを持っていない場合にのみ使えるパターン
これが切り札の基本的なパターンです。
マストフォローの説明では親の出したスート以外のカードでは勝てませんと言いましたが、切り札は例外で切り札が出た場合、その切り札の中で一番ランクが高い人が勝利します。
勘違いしやすいですが、マストフォローの原則には従いますので、手札に親が出したカードと同じスートがあるならば、たとえ切り札が手元にあったとしても、必ず同じスートを出してフォローしなくてはいけません。
また具体例で説明しますと、切り札がハートの場合
親のAさんがクローバーの6を出したとして、
Bさんがクローバーの8
Cさんがクローバーがなかったのでハートの2
Dさんがクローバーがなかったのでハートの9
を出したとします。
切り札なしの場合はマストフォローのルールでBさんが勝ちですが、今回切り札がハートですので、ハートを出した二人の数字を比べます。そうすると切り札の中で数字の高いDさんの勝ちになり、トリックを取ります。
・マストフォローを無視して切り札が使えるパターン
『ウィザード』と言うトリックテイクでは上記の切り札の他に、必ず勝てるウィザードや必ず負けるジェスターと言うマストフォローを無視して使用できる専用切り札が存在し、たとえフォローできる手札がある場合でも出すことができます。
主にこの手の切り札の場合はランクなどはなく、専用の切り札になっておりますので、事前に確認しておいた方が良いです。
強さを順番で示すと
専用切り札>指定されたスートの切り札>親が出したスートと同じスートのカード>それ以外のスートでで切り札ではないカード>専用負け札
になります。
また、親が最初に切り札を出すのも当然ありです。最初に切り札が出された場合にもマストフォローは適用されますので、全員自分の手札の切り札を出さねばなりません。
手札に切り札が多い時の戦略で「切り札狩り」と呼ばれます。
以上の基本を理解できればプレイできると思います。
最後にトリックテイキングの用語を説明します。
これって何語? 専門用語
ここまではなるべく専門用語は使わないで解説してきましたが、トリックテイキングは専門用語が多いゲームです。
最初の方に書いたトリックテイキングの基礎部分を専門用語を使って読み替えると…。
『トリックテイキングは、リーダーが出したリードカードに対して、順番にカードを出していき、全員が出した段階で一番ランクの高いカードを出したプレイヤーがトリックを取り、場に出されたすべてのカードを回収し、次のリーダーになるゲームシステムです』
となります。
リードカードはよく使われるので、フォローと同様に覚えておいた方が良いと思います。
また、トリックを繰り返し、全員の手札がなくなるまでの一区切りをディールと呼び、何ディールか繰り返してゲームの終了条件を満たすまでを1ゲームと呼びます。
他にゲームに関わる用語として
「ランク」はカードそのものの強さを表し、「スート」は色やマークによるカードの識別です。
「マストフォロー」は既に書きましたが、そのルールを破った反則の事を「リボーク」と呼びます。
他にも細かい用語はいくらでもありますが、ゲームに直接影響しないため省きます。
以上、長々と書きましたが、トリックテイキングの世界は中々奥深いので、一度プレイしていただければと思います。
まずはゲーム紹介する上でのマクラ部分の紹介から。
「トリックテイキング? なんだかわかんないからパス」の段階からちょっと興味を持ってもらえる売り文句になっていればいいんですけどね。
すでに一度「トリックテイク紹介 その1」で軽く触れましたが、手順説明などははしょったので具体的に説明しようかなー、と。
もうすでに知ってるよと言う方は幸運です。ここではゲームの中身にまでは触れませんので、読まなくて大丈夫です。
まずはトリックテイキングの基礎から
トリックテイキングは、親プレイヤーが出したカードに対して、子プレイヤーが順番にカードを出していき、全員が出した段階で一番強いカードを出したプレイヤーがその回の勝者となり、場に出されたすべてのカードを回収し、次の親になるゲームシステムです。
この場合、回収と言っても手札にはせずに、カードを裏返して自分の前に置きます。つまり1度使われたカードはそのゲーム中は二度と使われません。
以上。根幹部分だけ取り出したら単純ですね。
一斉に同時出しするのではなく、それまで出されたカードを確認して手札を出すのが特徴と言えます。
この親からカードを出して強弱を比べ勝者が決まるまでの一巡の事をトリックと呼び、そのトリックで勝つ事をトリックを取ると言うので、トリックテイクとなるわけです。手品やミステリーとかのトリックとは違います。
トリックを取る回数が重要なのか、トリックで取ったカードが重要なのかはゲームによって変わりますのでここでは説明しません。
次にマストフォローの原則を説明します。
マストフォローって、なにさ?
例外もありますがトリックテイキングは、マストフォローの原則に従います。
これはマスト(必ず)フォロー(追従)してカードを出さなくてはいけないルールです。
何に追従するかと言えば、親プレイヤーが出したカードのスート(色やマーク)で、トランプで言えば、スペード・クローバー・ハート・ダイヤの4つがスートです。
たとえば親がスペードのカードを出した場合、手札の中にスペードのカードがあるなら絶対に出さなくてはいけません。スペードのカードが複数ある場合はその中から選んで出します。
もし、この時にスペードのカードがない場合はどのカードでもいいので捨て札として出し勝負を降ります。
つまりマストフォローのルールでは、親の出したスート以外のカードでは勝てません。
具体例を挙げますと、
親のAさんがスペードの5を出したとして、
Bさんがスペードの9
Cさんがスペードの2
Dさんがスペードがなかったのでハートの10
を出したとします。
場に出ているランク(数字)はDさんが一番高いのですが、親のスペードをフォローできていないので、勝てません。この場合、フォローできた中で一番ランクの高いBさんがトリックを取り、次の親になります。
マストフォローはトリックテイキングの特徴的なルールです。
親の出したカードによって、選択する余裕もなく自動的に出すカードが決定されてしまう事もしばしば起こりますが、慣れると手札をマネジメントする事ができるようになり、このカードで勝つこのカードは捨てるなどを計画する楽しみが生まれます。
ゲームによってはこのマストフォローの制約を受けないでいつでも出せるカードが存在する場合があります。また、マストフォローの制約に縛られないで自由にカードが出せるトリックテイキングもありますので、ゲームする前に確認しましょう。
次は切り札の説明をいたします。
フォローしていないのに勝てる? 切り札とは!?
トリックテイキングには、往々にしてマストフォローの原則から外れても勝てる「切り札」が設定されている場合があります。
それは毎回トリック開始前に決めたり、特定の色だったりゲームによってさまざまです。
先のマストフォローのルールと相まって、いつ切り札が出せるのか混乱しやすいのでここで説明します。
・親が出したスートを持っていない場合にのみ使えるパターン
これが切り札の基本的なパターンです。
マストフォローの説明では親の出したスート以外のカードでは勝てませんと言いましたが、切り札は例外で切り札が出た場合、その切り札の中で一番ランクが高い人が勝利します。
勘違いしやすいですが、マストフォローの原則には従いますので、手札に親が出したカードと同じスートがあるならば、たとえ切り札が手元にあったとしても、必ず同じスートを出してフォローしなくてはいけません。
また具体例で説明しますと、切り札がハートの場合
親のAさんがクローバーの6を出したとして、
Bさんがクローバーの8
Cさんがクローバーがなかったのでハートの2
Dさんがクローバーがなかったのでハートの9
を出したとします。
切り札なしの場合はマストフォローのルールでBさんが勝ちですが、今回切り札がハートですので、ハートを出した二人の数字を比べます。そうすると切り札の中で数字の高いDさんの勝ちになり、トリックを取ります。
・マストフォローを無視して切り札が使えるパターン
『ウィザード』と言うトリックテイクでは上記の切り札の他に、必ず勝てるウィザードや必ず負けるジェスターと言うマストフォローを無視して使用できる専用切り札が存在し、たとえフォローできる手札がある場合でも出すことができます。
主にこの手の切り札の場合はランクなどはなく、専用の切り札になっておりますので、事前に確認しておいた方が良いです。
強さを順番で示すと
専用切り札>指定されたスートの切り札>親が出したスートと同じスートのカード>それ以外のスートでで切り札ではないカード>専用負け札
になります。
また、親が最初に切り札を出すのも当然ありです。最初に切り札が出された場合にもマストフォローは適用されますので、全員自分の手札の切り札を出さねばなりません。
手札に切り札が多い時の戦略で「切り札狩り」と呼ばれます。
以上の基本を理解できればプレイできると思います。
最後にトリックテイキングの用語を説明します。
これって何語? 専門用語
ここまではなるべく専門用語は使わないで解説してきましたが、トリックテイキングは専門用語が多いゲームです。
最初の方に書いたトリックテイキングの基礎部分を専門用語を使って読み替えると…。
『トリックテイキングは、リーダーが出したリードカードに対して、順番にカードを出していき、全員が出した段階で一番ランクの高いカードを出したプレイヤーがトリックを取り、場に出されたすべてのカードを回収し、次のリーダーになるゲームシステムです』
となります。
リードカードはよく使われるので、フォローと同様に覚えておいた方が良いと思います。
また、トリックを繰り返し、全員の手札がなくなるまでの一区切りをディールと呼び、何ディールか繰り返してゲームの終了条件を満たすまでを1ゲームと呼びます。
他にゲームに関わる用語として
「ランク」はカードそのものの強さを表し、「スート」は色やマークによるカードの識別です。
「マストフォロー」は既に書きましたが、そのルールを破った反則の事を「リボーク」と呼びます。
他にも細かい用語はいくらでもありますが、ゲームに直接影響しないため省きます。
以上、長々と書きましたが、トリックテイキングの世界は中々奥深いので、一度プレイしていただければと思います。
posted by RAYJACK at 20:21
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