ハッピーゲームズの『幻影探偵団』です。とはいえ、これは以前からあるもので2014秋にゲムマ初出。
何度か家庭内稟議を通過して再販されているものの、そろそろ終了っぽいので確保。 舞台は大正末期、帝都・東京市。
美女ばかりを狙う、奇妙な連続猟奇殺人事件が発生。
犯人とされる怪人物『髑髏王』の正体を暴き、凶行を止めるべく、帝都の闇で暗躍する4つの幻影探偵団『朧』『叶』『義死』『帝都』が動く。
しかし、探偵団は自らの最強を証明するべく、死の罠が仕掛けられた歯車館で他の探偵団の正体も暴こうとする。
さて、最後に笑うのは、どの幻影探偵団か、それとも……?
と、江戸川乱歩的な世界観で行われる推理ゲーム。
12人の容疑者カードのうち1枚が抜かれてそれが『髑髏王』となり、他は各プレイヤーに配られるので、質問を繰り返して『髑髏王』や他の探偵団の正体を当てるのが目的。
推理というよりは、消去法で正解を導き出す『数独(ナンプレ)』スタイルなので、ゲームとしては『春夏冬中』や『カテリーナの陰謀』が近いかな? 『クルード』のようにボードを使うのが特徴。
ゲームは容疑者カードを3人プレイの場合は1人4枚。4人プレイの場合は1人3枚配る。
12枚のカードのうち1枚のカードが抜かれて『髑髏王』となっているので1枚足りないが、その代わりに入るのが『影男』
これは必ずどこかの幻影探偵団の団長となる。また、この『影男』は他の誰かに成りすます必要がある。
質問に対して嘘を答えてはいけないこのゲームにおけるイレギュラーな存在。その分、自分の持つ情報が一つ減るし、自分が真相解明できなければペナルティが付く。
プレイヤーは対象の探偵団を指定して尋問かカードを使う。
尋問は指定された区切った範囲で、団長・団員1〜3がいるか尋ねる。カードはそれぞれ書かれている方法で情報が得られる。シークレットと書かれているカード以外はすべて公開情報。影男以外は質問に嘘をつけない。
また、尋問やカードは書かれている分の時間を消費する。
そう、このゲームは時間制限がある。
それぞれの行動により時間が進み、分数計を5の位置に進めた(もしくは経過させた)場合、時計塔のカウントが1進む。
時計塔のカウントを進めたプレイヤーは宝石チップとアクションカードの追加が受けられる。
宝石チップは終了時のポイントになるが、2枚持っていると団員が1名死亡して正体を明かさねばならないし、4枚持ってしまうと団長が殺されて公開させられてしまうので、かなり不利になる。
また、時計塔の最後の宝石チップがなくなった場合、タイムアップ(バッドエンド)となり捜査が終了する。
髑髏王とすべての探偵団のメンバーの正体がわかったプレイヤーは手番最初に『真相解明』宣言を行う事ができる。
真相解明されたら、その時点で捜査終了。他のプレイヤーもその時点で推理を書いて『推理披露』の答え合わせへ。
『推理披露』は『真相解明』したプレイヤーのみ行う事が出来る。
この時、宣言したプレイヤーは自分が考えうる最高のドヤ顔で行う事。それがルールです(笑)
それぞれの正体や宝石のポイント、真相究明のボーナスなどを足して最高の得点を獲得したプレイヤーが勝者。
ただし、ストーリー的には真相解明したプレイヤーが髑髏王の正体をはずした場合はバッドエンドとなる。
また、髑髏王を当てた場合や、髑髏王を含め全ての探偵団の正体を当てた場合で結末が変化する。
どんな結末かはプレイしてからのお楽しみ。
ゲーム感は前出の『春夏冬中』や『カテリーナの陰謀』に近く、アクションカードや影男などによりプレイ時間は60分ほど掛かるので、どちらを遊ぶかはメンバー次第。
まぁ、一通り説明したけれど動画で見るのが一番理解が早い。
カードサイズ:58x89mm
裏からわかったらゲームにならないのでスリーブに入れたいがきっちり入るスリーブはなかなか見当たらない。
スタートプレイヤー:最近事件に巻き込まれたプレイヤー。
複数いる場合は最も大きな事件に巻き込まれたプレイヤー。
夢幻紳士なりきりな気持ちで堪能したい雰囲気!絵もいいですね〜
やる事は『春夏冬中』に、時間制限と特殊カード、団長への質問に嘘をついてよい人物が加わっただけですのでそこまで難しくはないと思います。
役職カードも雰囲気出てますからね。
『真相判明』宣言をした後は、そのプレイヤーの独壇場ですので、思う存分ドヤっていいです。
はずしたら恥ずかしいけども。